概要
阪神グループの中核企業である阪神百貨店は、買収の危機にあった阪神電鉄が阪急グループに救済される形となったことから、阪急百貨店と経営統合される形で、再出発する形となっています。
それぞれのブランドは維持する形になるそうで、阪急百貨店とは協力しつつ、競い合う関係になる模様です。
通販サイトも、それぞれのブランドによる運営が継続されています。阪神オンラインショッピングでは、タイガースグッズや、大阪名物を含めたグルメ系アイテムなど、多彩な品揃えとなっています。
阪神百貨店の店舗紹介(2017年1月時点)
阪神梅田本店 / あまがさき阪神 / 阪神・にしのみや / 阪神・御影
阪神百貨店の歴史
阪急の梅田ビルに誘致されていた、東京の老舗呉服系百貨店「白木屋」の出張所が、契約満了を理由に退去したのを受け、1926年、阪神の梅田駅構内に出張所をオープンさせたのが、阪神百貨店の端緒となっています。
1933年に梅田駅構内に阪神マートを開業し、百貨店開業の構想を進めますが、戦時体制による制限などもあり、予定地(現在の梅田本店)の地下に阪神マートを移転させます。
戦後の1951年に、阪神マートの売り場を拡張させ、阪神百貨店と改称。
その後は、梅田店の増強をしつつ、阪神電鉄の沿線を中心に小型店舗を出店していきます。
そして、2005年に、村上ファンドによる阪神百貨店及び阪神電鉄の買収が行われそうになった際には、阪急ホールディングが救済役(ホワイトナイト)となり、エイチ・ツー・オー リテイリングが形成される流れとなりました。そのため、百貨店についても阪急百貨店との統合が行われています。